Jacobs, Lou - SST Plane of tomorrow (電子書籍)
著者による序文 1967年
遠隔地間の移動時間が今日の基準で短く感じられるなら、数年後にはさらに短縮されるだろう。アメリカの超音速旅客機SSTが現在のジェット機の3倍の速度で飛ぶからだ。このユニークな航空機は多くの夢を現実のものとする助けとなる。時速30マイル(約48キロ)という速度で、世界の人々が今以上に緊密に結びつくのは必然である。民間航空機という形でこれほどの想像力、科学技術の進歩、産業技術が結集され、すべての人々の利益となるのは幸いなことだ。
読者の皆様も、新聞や雑誌でSST計画について目にしたことはあるだろうし、テレビでその姿や情報を耳にしたこともあるはずだ。これらの驚異的な旅客機を建造する詳細な計画は、今もなお練られている。政府や企業の関係者たちは、その建設に要する数十億ドルの資金調達方法について今も議論を続けている。多くの都市では、SSTをはじめとする新型「ジャンボジェット」に対応するため、空港拡張計画が急ピッチで進められている。
本書をお読みになる頃には、SSTの設計と技術にはさらなる改良が加えられているでしょう。その建造に関わる数多くの技術的問題を解決するためには、継続的な試験が必要です。しかし、超音速輸送を可能にした基本的な事実と原理は、以下のページにすべて含まれています。先見の明を持つ人々は、SSTが将来の超音速旅行時代への投資であることを理解しています。本書はその時代のプレビューです。
資料の収集と準備にあたり、著者は以下の機関・企業の協力を得た:ボーイング社、ロッキード・カリフォルニア社、ゼネラル・エレクトリック社、ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション、プラット・アンド・ホイットニー・エアクラフト、ノースアメリカン・アビエーション社、米国航空宇宙局(NASA)エイムズ研究センター及びラングレー研究センター、連邦航空局、ITTギルフィラン社、ジェネラル・ダイナミクス社フォートワース部門。
カリフォルニア州スタジオシティ ルー・ジェイコブス・ジュニア
1967年7月
98ページ – 英語版 – PDFダウンロード